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15話

梅龙はお茶を受け取り、じっくりと味わった。呉徳海は誠実そうに見えるが、商人はやはり商人、常に利益優先だ。呉徳海は二十万儲けたと言ったが、梅龙はまだ本当のことを話していないと感じた。しかし、梅龙はそれを指摘するつもりはなかった。お金というものは、時には大体で良いものだ。

「わかりました、呉さん、百万で手を打ちましょう」梅龙は声に出して言った。

「それは良かった。梅さんは本当に気前がいいね。手元に百万の現金はないから、すぐに銀行に取りに行かせるよ」

「そんな面倒なことしなくていいですよ。現金なら三十万あれば十分です。残りはカードを作ってもらえませんか?あまり大金を持ち帰るのも都合が悪いので」...