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122話

すべてが梅龍の予想通りだった。棗庄の村長はやはり梅龍を訪ねて協力の話を持ちかけてきたのだ。その方式は梅庄とほぼ同じで、棗庄の村民が三割、梅龍、いや、正確には薛宝菊が六割五分、そして棗庄政府が〇・五割という配分だった。

棗庄の田地は梅庄の二倍だから、この〇・五割というのは梅庄の一割と同じ金額になる。梅龍に私心があることは否めなかったが、最終的に謝全も同意してくれた。

同意してくれたのはよかった。契約は数日中に確定するだろう。梅龍は急いで家に帰り、薛宝菊にそのことを伝えた。薛宝菊と何かを始めようとしたその時、村長が慌ただしく訪ねてきた。

「村長のお爺さん、どうしたんですか?何かあったんですか...