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114話

梅龍はその脚の威力を感じ取り、数歩前に進んで振り返ると、その場で固まってしまった。

ぴったりしたスポーツウェアを身にまとい、完璧なスタイルが余すところなく現れ、肌は白く滑らかで、特にその整った小顔が梅龍を喜ばせた。

言うまでもなく、これは間違いなくジムで最も腕の立つトレーナーだろう。だがそれは二の次で、最も重要なのは、やはり美女だということだ。

梅龍は目に宿る貪欲さを隠そうともせず、透視能力を使うのがもったいなく思えた。見えているのに見えないような、そんな歯がゆさこそが最も心をくすぐるものだった。

目の前の美女トレーナーは梅龍の邪な視線に気づいたらしく、冷ややかに鼻を鳴らすと梅龍に向か...