田舎の金儲け名医

108話

午後四時、梅龍はホテルを出て吳德海の車に乗り、濱河生態園に向かった。今は気温が下がり始めていたが、まだ観光には良い季節だった。しかし、その時の生態園は彼らのような到着したばかりの人々を除いて、一人の姿も見えなかった。

生態園内のオークション会場に足を踏み入れると、梅龍は海老や李老といった面々を見つけた。

笑顔を浮かべながら歩み寄る。「海お爺さん、李老、王老、またお会いしましたね」

「ほっほっ、梅老弟か、随分遅かったじゃないか。私たちはもう長い間待っていたんだよ。さあさあ、こちらでお茶でも飲もうじゃないか」

「ええ、喜んで」

梅龍は断らず、海老に従って隣の茶室へ向かった。海老が自ら淹れたお茶...