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836話

万副市長は地元で長年高官を務め、その勢力は根を深く張り巡らせており、まさに地元の実力者と言えるだろう。唐市長と比べると、経験はやや浅く見える。

しかし、この二人は互いに争い合うのではなく、むしろ手を組んでいた。それが唐市長の名声を高め、張書記を凌ぐ勢いさえ見せていたのだ。唐市長は人柄が正直で、イメージ構築と全体の統制を担当していた。

一方、万副市長の評判はあまり良くなかった。彼のやり方は粗暴で、よく「悪役」を演じていた。立ち退き工事や社会的摩擦を引き起こしやすい活動は、すべて万副市長が担当していた。そのため、彼の下には多くの人脈が集まり、市内では誰も彼に逆らう者はいなかった。

このように見ると...