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656話

白先生は私の声を聞くと、すぐに振り返り、私を見つめながら言った。「趙さん、来たんですね。どうぞ座っていてください。すぐにこの患者の診察を終えますから」

私は微笑みながら頷いたが、脇に座るのではなく、白先生の側に歩み寄り、一緒にその学生を診ることにした。

見れば、その学生は顔色が青ざめ、唇は乾いて割れ、苦しそうな表情をしていた。私は眉をひそめて尋ねた。「どうしたんですか?」

「食中毒のようなんですけど、この子はここ二日間、ほとんど何も食べていないんです!」小芳が傍らで説明した。

「何も食べていないなら、食中毒のはずがないでしょう」私は疑問を呈した。

「そうなんです、趙さん。私も何が起き...