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372話

「趙さん、署に来てもらって協力してもらえますか。」

いつもと変わらぬ淡々とした口調だが、これも彼らの職務だ。返事をして急いで家を出て、タクシーを拾って署へ向かった。

着いた時はもう十二時を過ぎていた。昨日の男性警官を見つけると、文句を言うように話しかけた。「警察官さんよ、こんな時間に、わざわざ来たんだから、飯くらいおごってくれないか?」

彼は一瞬驚いた顔をした。こんな要求をするとは思わなかったのだろう。だがすぐに食堂カードを差し出してきた。「俺もまだ食べてないんだ。よかったら俺のカードで食べてくれないか?食べ終わったら証言録取して、それで帰っていいから」

そう言われると、逆に彼らの苦労を...