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37話

「ありがとう、芳ちゃん。叔父さんと安安の世話をしてくれて感謝してるわ」

芳ちゃんが先ほど怯えて逃げ腰になったことに対して、陳思琪は少しも責める様子はなく、むしろ感謝の言葉を述べた。

芳ちゃんは外を見て、酔っ払いがいないことを確認してから、ようやく外に出てきた。

「あの人、誰なの?よくここに来るの?」

芳ちゃんは陳思琪の感謝の言葉には関心がないようで、自分の安全のほうが気になるようだった。

陳思琪は気まずそうに笑って、「知らないわ、たぶん酔っ払って人違いしたんでしょう。早く部屋に戻って寝なさい!」

芳ちゃんは自分の部屋に戻るよう言い渡され、陳思琪も私に早く休むよう言いつけてから、安安を抱いて自分...