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1202話

「さすがは名師高弟ですね!」青涼居士は思わず感嘆した。

私も続けていくつか世辞を言い、笑いながら答えた。「ええ、あの方こそが家師です。最近は閉関修行中で、より高い境地を目指しています。そのため、この護身符を残してくれたんです。危機の時に使えと言われましてね」

どうせ彼は真相を知らないのだから、虎の威を借りるのにちょうどいい。

青涼居士はそれを聞くと、案の定、目を輝かせた。何か言いたいことがあるようで、軽く咳払いをしてから言った。「小環や、おじいさんはちょっと彼と話があるから、少しの間席を外してくれないか」

小環は素直に頷くと、おとなしく部屋を出ていった。ただし、最後の瞬間に彼女は鋭い視線で私を...