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785話

「その通りだ」という老江の言葉を聞いた楚星河の目の輝きは、一瞬にして散りぬけた。

その小さな呟きには、複雑極まりない感情が込められているようでいて、どこか空虚で途方に暮れたものでもあった。

それまでまっすぐに伸びていた彼の背筋が、突然と崩れ落ちた。

背中を丸めた彼は、まるで魂を抜かれた人形のように見え、顔には深い落胆の色が広がっていた。

「兄さんは…本当に…こうして去ってしまったのか…なぜ、兄さんはこうして去ってしまったんだ…」

楚星宇は争いに敗れ、楚式から追放された。

楚式の今の世代で唯一の嫡流の子として、この社長の座は彼のものになるはずだった。

以前の彼は権力を握ることに魅了...