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783話

「暗い夜に何が起きようとも、翌日の太陽は必ず昇る。」

楚星河はいつものように執務室に座り、珍しく周囲のカーテンをすべて開け放っていた。

明るい陽光が差し込み、部屋の隅々まで照らし出していた。

普段の冷たく不気味な雰囲気とは打って変わっている。

楚星河もその環境に影響されたのか、冷酷で鋭い顔に、薄い笑みを浮かべていた。

今朝早くから、雪のように舞い降りる報告が次々と彼の机に届いていた。

しかもすべて良い知らせばかり。

例外なく。

彼は気まぐれに数枚の書類に目を通すと、それ以上見るのを止めた。

代わりに財団の会計に負債と違約金の書類を集計させた。

最終的に算出された数字は途方もなく巨大で、楚...