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780話

肖宇の言葉を聞いて、燕帰鴻の心臓がドクンと大きく鳴った。

これまで彼は毒瘤を一掃することばかり考えていたが、その毒瘤の背後には、絶え間なくエネルギーを供給する巨大なウイルスネットワークが存在するかもしれないことを考えていなかった。

しかも、潜龍組の副組長という要職に駒を配置できるほどの背景と実力を持つ彼らは、一体どれほど恐ろしいのだろうか?

燕帰鴻は思考が及んだところで、それ以上深く考えたくなくなった。

ただ眉をきつく寄せ、沈んだ声で口を開いた。

「兄弟、今言ったことは、ただの推測なのか?それとも何か証拠となる手がかりでもあるのか?」

「これは私たちが金鎮岳にどう対処すべきかに関わる問題だ。軽...