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774話

「えっと、とりあえずこいつらを閉じ込めておいて、後のことは…」

彼の言葉が途中だったその時、銀霜は突然彼に飛びついた。そして肖宇の唇を熱烈なキスで封じたのだ。

「んっ…」

銀霜の突然の積極性に、肖宇は戸惑いを隠せなかった。

柔らかな小さな舌が、まるで生き物のように器用に動き、彼女の香りが肖宇の鼻腔を満たしていく。

その曲線美に富んだ絶妙な身体は、今や火のように熱かった。

彼女は狂おしいほどに求めていた。ただ肖宇の愛と優しさだけを。

肖宇は一瞬呆然としたが、やがて本能的に大きな手を伸ばし、銀霜の柔らかな腰をしっかりと抱き寄せ、優しく応えた。

だが、彼女の熱狂の中に、肖宇は何か悲しみと無力感を感じ...