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77話

宋倾姿が安然の後ろについて暖簾を出ると、肖宇が湯気の立つ酸辣粉をすすり込みながら「ズルズル」と豪快に食べている姿が目に入った。

安然の問いかけるような視線に、林おばさんはただ苦笑いを浮かべるだけで、その優しい目は言葉を語るようだった。

「あなたのお兄さんのことは、もう分かっているでしょう？」

安然は一瞬目を輝かせると視線を戻し、足早に肖宇の方へ歩み寄った。

少し遅れて歩いていた宋倾姿はその場に立ち尽くし、何の気なしに笑みを浮かべる肖宇を見つめながら、心が不思議と慌ただしくなるのを感じた。

安然の言葉がまるで呪いのように彼女の頭の中でぐるぐると回り、自分の心と向き合うことを迫っていた。

「私...