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769話

肖宇は驚きと疑いの表情で立ち上がり、緊張気味に近づいてきた。

李星君が爪をディスクの狭い隙間に差し込むのを見つめている。

少し力を入れると、「カチッ」という脆い音が響いた。

薄いディスクはあっさりと二つに割れ、肖宇は瞳孔を僅かに縮めて驚いた様子だった。

「おい、小怪物、気をつけろよ!そんな大事なものを壊すなよ!」

肖宇の驚きの声に、李星君の手が微かに震えた。

だが一瞬後には、彼は平静を取り戻していた。

真剣かつ安定した動きで「ディスク」を開くと、中身は確かに通常のディスクとは全く違っていた。

中空の凹みに柔らかい発泡材で包まれた輝くチップが横たわっているのを見て、

不安を抱えていた李星君の顔に...