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723話

肖宇はその男を軽蔑的に一瞥し、肩甲骨を力強く動かした。

背中に刺さっていた毒針は、彼の鍛え上げられた筋肉によって、体外へと押し出された。

それは髪の毛のように軽やかに地面に落ち、まるで無音のようだった。

注意深く見なければ、普通の人には全く気づけないだろう。

しかも、さっきまで緑色に輝いていた細い針は、今や雪のように白くなっていた。

肖宇は足で軽く踏みつぶし、拾い上げようという考えすら持たなかった。

「これ、ただの刺繍針じゃないか。青鸞蠱だとか何とか言ってたけど、冗談じゃねえよ。こんな時代になっても、まだこんな子供騙しの手を使うとはな。お前みたいなのは死んでも俺は敬わねえよ!」

そう言いながら...