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707話

「そういう理解でもいいけど、とにかく、越氏をより惨めにすればするほど、いいってことさ!」

越可児はむっつりと言いながら、その声の中には深く押し隠された笑みが潜んでいた。

肖宇はその艶やかな刺激の中で、身体を悦びながら後ろに反らせ、広いベッドの背もたれに寄りかかった。

宙に浮いていた心配事が解消され、肖宇は体中の力が抜けていくのを感じた。

両手を越可児の腰から離し、ゆっくりとベッドシーツを掴んだ。

「うん、わかった」

「場を荒らすなんて、俺の得意分野だからな!」

その短い一言を、肖宇は何度も息を切らしながら、やっと完全に言い終えた。

その言葉が終わらないうちに、肖宇の上に乗る雪のように白い小...