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701話

「それを聞いて、郭デブの微かに開いていた口は、ピタリと閉じられた。

彼は意気消沈した様子で溜息をつくと、やむを得ぬ様子で言った。

「宇兄貴、あなたの考えは分かるし、理解もできるけど、俺たちはあくまでビジネスをやってるんであって、慈善事業じゃないよね?もし収支のバランスを取らなければ、この工場すら持ちこたえられなくなるかもしれない。ましてや軍の注文を勝ち取るなんて、もっと難しくなる。何か解決策がないと…」

そう言いながら、彼の目に一瞬の迷いが浮かんだ。

「それとも、宇兄貴、俺が直接投資しようか。俺の株として!兄弟はそんな大金持ちじゃないけど、百万や八十万くらいなら何とかなるさ」

それを聞いて、肖...