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608話

肖宇の言葉を聞いて、その特殊部隊の隊員の目が急に輝いた。まるで長い間目が見えなかった人が、突然光を見たかのようだった。

彼は激しい動きをする勇気もなく、ただそっと瞬きをしただけだった。

「ああ、あのバカでかい奴の言ってたことは間違っちゃいないな。生きられるなら、誰が死にたいと思うものか?」

肖宇は独り言を呟くと、飛剣をゆっくりと彼の首から離し、微笑みながら言った。

「命が欲しいなら実に簡単だ。ただ心から謝って、自分の過ちを明らかにするだけでいい。十分に反省して、今後二度と同じ過ちを犯さないと誓えばそれでいい」

その特殊部隊の隊員は首筋から流れる血を拭いながら、肖宇の言葉を聞いて胸をなでおろし、...