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601話

肖宇が顔を出した瞬間と同時に、重々しい銃声が辺りに響き渡った。

天を引き裂くような鈍い轟音は、その場にいる全員の耳を麻痺させた。燕帰鴻と韓嘯虎の耳には、その巨大な音が極めて馴染み深いものだった。

「こいつはすごい、まさかG3/SG1か。本物のドイツ製連射式スナイパーライフルだ。どうやらこいつ、本気でやる気だな」

燕帰鴻は呟くように言い、目の光が完全に冷たく変わった。

彼は携帯を取り出し、特殊部隊行動処の責任者に直接電話をかけた。

「老王、俺だ、燕帰鴻だ。今、九里舗のショッピングモールで武装犯が出た。連射式スナイパーライフルを持っている。危険度は高い、応援...