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600話

肖宇の突然の義憤に満ちた姿を見て、燕帰鴻は本当に違和感を覚え、思わず白眼を向けた。

「もういいよ、兄貴。帝都の市民に代わって感謝するよ。でもさ、あんたが面倒を起こさないだけでも、彼らにとっては最大の貢献なんだからさ。兄貴、もうやめようよ、ね?」

燕帰鴻の言葉には懇願するような調子が含まれていて、肖宇は仕方なく眉を上げるしかなかった。

「おいおい老燕よ、そんなに俺を信用できないのか?俺の過去の身分を知ってるだろ?そんな言い方されると、本当に心が冷えるぜ」

彼はしみじみと言いながら、わざとらしく口を尖らせた。

その言葉を聞いて、燕帰鴻はしばらく反応できず、目の前の不遜に笑ったり怒ったりす...