




5話
宋傾姿の白雪のような肌は、薄暗い灯りの下で妖しく誘惑的な色合いを帯びていた。豊満な双峰は腕で寄せ上げられ、水蛇のようにしなやかな腰が揺れる。絹のような媚びた瞳の奥には、かすかな意識だけがまだ抵抗していた。
「んっ……」
魂を溶かすような嬌声と生々しい艶めかしい光景に、肖宇も思わず喉の渇きを覚えた。
「マジで薬を盛られたのか、くそっ」
肖宇は目の前の光景を見て心の中で呪い、男に冷ややかな視線を投げかけた。
「ドタドタドタッ!」
慌ただしい足音が艶やかな雰囲気を打ち破る。肖宇は素早くベッドに駆け寄り、宋傾姿を一気に抱き上げると、軽やかな絹のシーツを広げ、彼女の妖艶な身体を包み込んだ。
「くそじじい、運がいいな。人が多いからその命だけは助けてやる。これからの人生、まだ勃つかどうかは知らねえがな!」
肖宇は動揺する男に向かって吐き捨てると、手に持った銃を一発撃った。裸の男は脚を抱えて悶絶の叫びを上げた。
「豚みてえな声出しやがって!」
肖宇は宋傾姿を抱えたまま浴室の窓から飛び降り、下に積まれた段ボールの山に着地すると、一回転して颯爽と立ち去った。
「今回は大損だな。キャバクラのバイト代が吹っ飛んだだけじゃなく、厄介な連中まで敵に回しちまった。デザートイーグルを持てるような奴らはただものじゃねえ……」
肖宇は手の銃を一回転させて腰に差し込むと、腕の中で色香を漂わせる美女を見下ろし、からかうように言った。
「俺がここまでしたのは全部お前のためだぜ。ちゃんとお礼してもらわないとな」
「あぁ……」
宋傾姿は蘭の花のような吐息を漏らし続け、しなやかで力強い両脚を肖宇の腰に絡ませて擦り寄せ、両腕を彼の首にきつく巻き付けた。豊満な胸が肖宇の胸元に押し付けられ、その形を変えながら揺れていた。
「お願い……お願いだから、私を抱いて!」
「姉さん、もう少しだけ我慢してくれよ。どんなに急いでも家に着いてからじゃないと」
肖宇は必死に走り続けた。夜の闇の中を稲妻のように駆け抜け、人気のない路地を通り抜けていく。汗が水滴となって流れ落ち、野性の本能を刺激し続けるこの試練は余りにも過酷だった。
「くそっ、やっと着いたぜ!」
肖宇は宋傾姿をベッドに投げ出し、一息つこうとした瞬間、その柔らかく艶やかな美女が再び彼に襲いかかり、温柔の郷に引きずり込んだ。
「こんなに我慢したのに、まだ生意気か!」
肖宇は低く唸ると、身体に絡みついてきた宋傾姿を一気にひっくり返し、力強く押さえ込んだ。
だが、まさに突き進もうという瞬間、肖宇の体は石のように硬直した。
彼は宋傾姿の上に覆いかぶさったまま、彼女の目尻から流れ落ちる一筋の涙を鮮明に見た。その瞳の春の色の奥には、深い恐怖と諦めきれない思いが隠されていた。
彼女はまだ抵抗していた。強力な薬の効果の下でさえも。
「お嬢さん、あんたは売春婦じゃないな?」
肖宇は宋傾姿の耳元で優しく囁いた。彼の声は初めてこれほど柔らかかった。
宋傾姿はゆっくりと苦しげに首を振った。また一滴の涙が流れた。
「お嬢さん、あんたは望んでないんだな?」
肖宇は宋傾姿の耳たぶを軽く噛み、ささやきかけた。その声はわずかに掠れ、彼女の体を小刻みに震わせた。二人の裸の肌が軽く擦れ合い、今度は宋傾姿は答えず、ただ唇から漏れる嬌声がますます大きくなっていった。
血を滴らせたかのように赤く染まった宋傾姿の顔は焼けるように熱く、美しい瞳の奥の最後の意識の光が消え去った。誘惑的に身をくねらせ、その柔らかな手が必死に肖宇の股間に伸びていった!