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428話

青年は思わず顔を上げて見た瞬間、驚きの表情が顔に凍りついた。

その身にぴったりとフィットした警察の制服は、彼女の前に張り出し後ろに突き出た完璧なボディラインを際立たせ、低く被った帽子の庇が小さな影を落としていた。

彼女の瞳ははっきりと見えないものの、その整った鼻筋と赤い唇だけでも、その美しさを証明するには十分だった。

凛とした禁欲的な女性警官の姿に、青年はただただ息を呑むばかりだった。

「まじかよ、また全然違うタイプの美女が来やがった。まさか彼女もこのお兄さんを訪ねてきたんじゃ...天理も何もあったもんじゃないぜ!」

まるで雷に打たれたかのように呆然とする中、心の中では突然、この美女が微笑みな...