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418話

肖宇の表情は苦痛に歪んでいたが、心の中では得意げに笑っていた。

目立たないように彼女の艶やかな唇から視線を下へと滑らせる。制服に包まれたその体は、完璧で魅惑的な曲線を少しも隠し切れていなかった。

彼は密かに、今回はどうやってこの純粋な女性警官から甘い汁を吸おうかと算段していた。

ちょうどその時、肖宇は柔らかな体が寄り添ってくるのを感じた。

彼が気づく前に、宋傾姿の腕がさりげなく彼を支えていた。

しかしその親密な仕草は、肖宇の心に色めいた感情を生むどころか、彼の心を底知れぬ谷底へと沈めた。

表面上は平穏な雰囲気だったが、肖宇は濃厚な火薬の匂いを嗅ぎ取ったかのようだった。

「やばい、宋のお嬢ちゃん...