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415話

宋倾姿の毅然とした眼差しを見て、肖宇の胸の内に暖かさが広がった。

彼は首を傾げて自分の左肩を見た。そこには明らかな銃弾の痕があり、そこからゆっくりと血が滴り落ちていた。

肖宇の強大な自己治癒能力のおかげで、肩の銃創からの出血はすでに大分緩やかになり、流れ出る血の量も随分と少なくなっていた。

だが、自己治癒能力がどれほど強くても、銃創が完全に癒えるはずもない。

その深い血の穴を見れば、誰でも背筋が凍るような衝撃を受けるだろう。

「大丈夫だって、ちょっとした傷だよ、問題ない」

肖宇は視線を戻し、気さくに言ったが、それでも宋倾姿の手は少しも緩むことはなかった。

「ダメだって言ってるでしょ!まず傷の手...