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414話

「宋ちゃん、目を閉じて。再び開けた時には、僕はもうそばにいるから」

肖宇は微笑みながら言った。いつもの冷静な瞳には、柔らかな感情が満ちていた。

しかしその笑顔を見つめた宋傾姿の心は、不思議と震え、思わず首を横に振った。

「嫌よ、騙すんでしょ!」

宋傾姿が見せた少女のような仕草に、肖宇の表情はさらに優しさを増した。

「バカだな、僕がいつ君を騙したことがある?おとなしく、もう騒がないで」

肖宇の甘やかすような声に、宋傾姿の心は揺れ動き、涙がほとんど溢れそうになった。

彼の確かな眼差しを直視し、宋傾姿は不本意ながらも言うことを聞いて、ゆっくりと目を閉じた。

「肖宇、今度こそ絶対に騙さないでね。そうじ...