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412話

明るい日差しが差し込み、肖宇の目に降り注いだ。彼はゆっくりと顔を上げた。

一夜明かしした彼の目には血走った筋が浮かんでいたが、疲れの色は見えなかった。

「もう朝か?」

肖宇は手を上げ、少し眩しい光を遮りながら、苦笑した。

「宋ちゃん、まさか本当に一晩帰ってこないとはな。腕を上げたじゃないか。こっちに見つかったら、どうなるか分かってんのか!」

軽い口調を装って言いながらも、両手は固く握りしめていた。

立ち上がった瞬間、彼は心に決めていた。この広大な帝都で針を探すようなものでも、必ず宋傾姿を見つけ出すと。

「はぁ」

肖宇は深く息を吸い込み、大股で玄関へ向かった。

だが、ドアの前ま...