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409話

肖宇の冷淡な声に、場は再び静まり返った。

この要求は、確かに肖宇が言った一連の条件よりも簡単に思えた。

だが倭島人にとっては、それほど容易なことではなかった。

「八……」

肖宇は彼をじっと見つめ、松下が口を開いた瞬間、容赦なく言葉を遮った。

「反対しないようだな。じゃあ決まりだ。俺様から先に飲むぜ!」

彼は軽く笑うと、周囲の視線を浴びながらグラスを口元に運び、一気に豪快に飲み干し始めた!

「ごくごく!」

場内の静寂の中、彼が烈酒を飲み込む音だけが響いていた。

透明な酒が彼の口元からこぼれ、顎を伝ってゆっくりと滴り落ちる。

...