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406話

酒の濃厚な香りに包まれ、仙女のような侍女たちまでが微かに酔いの気配を見せていた。

肖宇の澄んだ眼差しを見つめ、美しい侍女は驚きに小さく口を開いた。

「お客様、あなたは……」

彼女は躊躇いがちに言葉を紡ぎ、視線は彼の動きに従って、逆さまに持たれた酒壺へと移った。

広い壺の口は下向きなのに、一滴の酒も零れ落ちていない。

美女だけでなく、周囲の全ての人々が驚愕して目を見開いていた。

「あの、あの熟成花彫りを、彼はそのまま壺ごと飲み干したのか？」

「飲み干しただけじゃなく、少しも酔った様子がない。この男、酒を飲むのが水を飲むように平気なのか？」

場が急に静まり返った中、皆の視線が集まる肖宇は、淡...