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351話

「運命の輪は、運命が車輪のように回り続け、時に良く時に悪く、公平でありながらも無情なものを意味する。

逆位置なら、当然、底に落ちた状態を表し、悪い方向へ向かうことを示している」

「でも、どうして逆位置なの?」

韓萱萱はカードを片付けながら、緊張した面持ちで肖宇に向かって歩き出した。不安で胸がざわついている。

「ああっ!」

「話したほうがいいぞ。こんな苦痛を受け続けるよりはな。俺の前で秘密を守り通せるとでも思っているのか?」

韓萱萱が声のする方向を見ると、柱に縛られた楚星河の姿が目に入った。彼の顔から血の気が失せ、床に散らばった血の中には、何枚かの完全な形の爪が転がっていた。

血の匂いは薄かった...