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336話

肖宇は小さな飛剣を取り出し、指先で軽く回しながら弄んでいた。

「時間から考えて、この音を聞く限り、内輪揉めもそろそろ終わりかな?」

彼はゆったりと近づいていったが、後部貨物室での銃撃戦が、彼の想像をはるかに超えて激しく血なまぐさいものだとは、まったく知る由もなかった。

「くそっ、この宗教狂いどもは頭がおかしいのか?白い粉二袋のためにここまで命懸けでやるか?」

周りの仲間が次々と倒れていく中、芒三はとうとう自ら銃を手に取っていた。

万物神教は人数こそ多くないものの、火力は黒芒に決して劣らなかった。

階段状に配置された火力網が低空に交差し、黒芒は頭を上げることもできないほど押さえつけられていた。...