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301話

「やれやれ、やっと話が終わったわね。あなたがこんなに几帳面な人だとは思わなかったわ」

越可児が大きく伸びをすると、彼女の完璧なスタイルがあらわになった。

その上向きに丸みを帯びた曲線に、肖宇の目は一瞬で見開かれた。

妖艶で魅惑的な声は、彼の全身の疲れを一気に吹き飛ばした。

「ごくり」

彼がその完璧な体を貪るように眺めていると、突然、誰かが唾を飲み込む音が耳に入ってきた。

肖宇は横目で、会議テーブルに体を乗り出している郭デブを見た。半開きになった口元からは、よだれさえ垂れていた。

「てめえ、このデブ野郎、俺様が気に入った女にまで目をつけるとは、ずいぶん図太くなったじゃねえか!」

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