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284話

一番荒唐の後、肖宇は痛む腰をさすりながら、柔らかなベッドからゆっくりと起き上がった。

胸元に子猫のようにだらしなく横たわる銀霜を見て、思わず苦笑いを漏らす。

鉄の体を持つ漢であっても、こんな激しい搾取には耐えられないものだ。

「小霜、急に別人みたいになっちまって、正直戸惑ってるんだが、一体どうしたんだ?」

肖宇の少し息の荒い声を聞いて、銀霜は柔らかく微笑むと、彼の胸元にさらに顔をうずめた。

柔らかな指先が彼の逞しい胸板で円を描き、声には甘えた色が混じる。

「もう、嫌!あのニュースを聞いて、ちょっと興奮しちゃっただけよ!」

「これが『ちょっと』か?」

肖宇のからかうような声色に、恥ずかしさと苛立...