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271話

会議室で、二人が激しく対峙していた。

郭太りは休憩スペースのソファに座り、何となく退屈そうな様子で金融雑誌を手に取り、適当にページをめくっていた。

「なあ、小怪物よ、宇兄貴が中で楽しんでるのに、俺たち兄弟二人をここで干からびさせるなんて、ちょっと筋が通らないんじゃないか?」

声が響き渡るも、長い間返事はなく、ただカタカタという鮮やかなキーボードの音だけが聞こえてきた。

郭太りは顔を上げてちらりと見ると、仕方なく手の中の雑誌を閉じた。

「小怪物、太りの俺が気になるんだがな、お前はパソコンから離れると死ぬのか?どこに行くにも持ち歩いて」

「遊んでるわ...