絶世の狂兵

240話

郭胖子は二人の対決をぼんやりと横目で見ていて、目には「参った」という文字しか残っていなかった。

肖宇の「異常性」は彼も十分承知していたが、あのもやしのような小さな怪物がこれほど強情だとは思わなかった。

商売の世界で弱者を装う強者は数多く見てきたが、宇哥に真っ向から立ち向かって良い目に遭った者など一人も見たことがない。

「小さな怪物め、お前は確かにやるな。だがご自分の身の振り方を考えた方がいい。宇哥に逆らうなんて、まだまだ青いぜ」

そう思いながら、郭胖子は肖宇の方をちらりと盗み見た。その顔に浮かぶ意味ありげな笑みを見て、あの小さな怪物に同情の念が湧いてきた。

「宇哥がお前に興味を持ったみたいだな...