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235話

夜明けが訪れ、砂漠の「肉挽き機」も再び血に染まって始動した。

乾七は体を丸め、砂地に突き立てた銃が震え、頭がぐっと下がった瞬間、目が覚めた。

彼は敏捷に身を翻して立ち上がり、両手を素早く周囲に伸ばした。「四番、六番、早く起きろ、洋鬼子がまた接近してきたぞ!」

怒鳴り声を上げたが、彼の手は空を切っていた。

乾七は背筋が凍りつくような恐怖を感じ、思考が急速に巡り始めた。

「ドン!」沈んだ銃声が一発、彼の瞳孔を縮ませた。

「なぜまだ銃声が?」

その考えが頭をよぎった瞬間、乾七は小銃を手に取り、飛び出した。

四番がC4を全てミサイルに仕掛...