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216話

肖宇は「オーシャンハート」に入り、その鮮やかな異国美女が宋傾姿の予約票を渡してくるのを見て、表情が一瞬で硬くなった。

「たった一部屋だけ？」

「はい、ですが宋様が予約されたのは大統領スイートで、メインとセカンドの二つの寝室がございます」

「宋のやつめ、ほんと褒めると調子に乗るな。ドバイに手伝いを連れてくるって言ったのに、一部屋しか取ってないなんて、ケチすぎるだろ！」

肖宇は白目を向け、ふと隣にいる銀霜に目をやった。「まさか先見の明があって、この洋物美少女が来ることを予測して、嫉妬してたのか？」

彼は宋傾姿の心中を密かに推し量り、彼女の恥じ怒る様子を思い浮かべて、思わず微笑んだ。

「他に空き部屋...