絶世の狂戦士

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212話

闇の中に潜む梟(フクロウ)は、依然として両腕を水平に伸ばし、銃を構えていた。

先ほどの重狙撃銃とは違い、今度の銃は明らかに軽量化されており、漆黒の銃口は銀霜の動きに合わせて絶えず動いていた。

彼はこの美しい女性がこれほどまでに高い身体能力を持っているとは思ってもみなかった。これは急ごしらえの罠だったが、あの暴漢たちのほとんどは戦場で血を見てきた強者たちだ。

だがそんな連中が誰一人として彼女の相手になれず、まるで麦を刈るように次々と倒れていくのを見て、梟の掌から汗が滲み始めた。

「お嬢ちゃん、今倒したヤツがまだ動いてるぞ?腕が足りないんじゃないか。それにそのパンチ、力を二割抑えて、もう一寸下...