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173話

肖宇は辰星グループの建物から滞在わずか30分足らずで出てきた。

来る時は気勢を荒げていたのに、去り際には満面の笑みを浮かべていた。

口に一本の煙草を咥え、両手をポケットにつっこんでふらふらと歩いている。

「何云宙もマジであの件に関わっていたんだな。あいつが早々に逃げ出しただけだ。でなければ俺様が見逃すわけがなかったのに!」

そう言いながら、肖宇は車のドアを強く閉めた。「やっぱり王天行は目が利くな。早々とコースを平地に変更するなんて、なかなか教えがいのある弟子だ」

王天行は自分の嘘が肖宇の鋭い目を逃れられないことを知っていたため、すべて事実を話したものの、言葉の端々に小細工を施し、真相を巧みに隠...