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121話

金碧煌びやかな別邸から出てきた郭のデブは、疑いと驚きに満ちた視線を肖宇に釘付けにしていた。

丸く見開いた小さな目は、まるで怪物でも見るかのように肖宇を凝視し、その視線は彼が手に提げている古びた鉄の箱へと絶えず移っていく。太った頭を軽く揺らすと、その表情には悲しみが満ちていた。

「兄貴ぃ、あんたって本当に賢い時もあれば、とんでもなく間抜けな時もあるよなぁ！俺でさえ何雲宙のあのクソ野郎が一体どれだけの宝物を隠し持ってるか分からねぇのに、あんたは欲しくならねぇのかよ？」

「九分間だな」

肖宇は唇の端をわずかに上げ、郭のデブが我慢した時間を計算しながら、振り向いてその豚のレバーのような色の太っ...