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847話

殺気とは不思議なもので、目に見えず触れることもできないが、人の頭皮を粟立たせ、寒気を走らせる。

例えば、夜道を歩いていて凶家に遭遇すると思わず鳥肌が立つことがある。それはその場に漂う殺伐の気が作用しているからだ。

しかし、目の前の枯智和尚の身からは、雷霆はそのような気配を感じ取れなかった。

枯智和尚が腰を折って挨拶した後、雷霆は握りしめていた拳を緩め、淡々と言った。「まさか、お前が地下から這い出してくるとはな」

枯智は微笑んだ。「雷施主もまた地下から脱出されたとは、老衲にとっても喜ばしいことです」

雷霆は目を光らせ、冷ややかに言った。「自分が逃げ出せたことは嬉しいがな。だが、お前が逃げ出せたこ...