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787話

彭小慧は龍虎山に何度か訪れたことがあり、多くの故事を理解していたので、今は自分の息子に説明するのに熱心で、まるで多くの観光ガイドよりも専門的だった。

前の混雑と比べて、奥に進むにつれて道観はより静かになり、ある小さな中庭に着いた時には、二人だけになっていた。

中庭には「立入禁止」の札が掛けられ、その傍らには小さな道士が立っており、厳しい表情で、観光客が来るたびに引き返すよう促していた。

彭小慧は自分の名刺を小道士に渡し、予約して于道長の道の話を聞きに来たのだと告げた。

于道長は間違いなく龍虎山の高人だった。聞くところによれば、彼は龍虎山の生まれではなく、若い頃に偶然道家の伝承を得て道士...