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341話

古蜀王が寝宮から出てきたのを見て、階段を上り切るまであと数歩のところにいた青衣の人物は、目に信じがたい恐怖の色を浮かべた。

彼女の計算では、古蜀王が力を回復するまであと少なくとも七分はかかるはずだった。

なのに、なぜ古蜀王が今ここに現れたのか?!

もしや古蜀王は嫁衣神功を極限まで修めて、年に一度の弱体化期間さえも短縮できるようになったのか?

青衣の人物は青ざめた顔で、古蜀王の前進に合わせて一歩一歩後退し、大殿まで下がってようやく鼻を鳴らした。「ふん、あり得ない。古来より、嫁衣神功をそこまで極めた者などいない。貴方は、私を脅かしているだけだ!」

そう言うと、青衣の人物は一歩前に踏み出し、全身...