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306話

牛老頭の詰問を聞いて、老闻はふふっと笑い、実に堂々とした表情を浮かべた。「老牛よ、ここにはもう十数回も来ているんだぞ。光幕で宝を探す決心をしてから、すでに七年が経った」

話しながら、老闻はタバコに火をつけ、その目は決意に満ちていた。「以前は中に入る勇気がなかった。まだ若かったからな、そう早く死にたくなかったんだ。だが今は、もう老いた。子も孫もなく、両親も逝ってしまった。この世界に、私が生き続ける理由はほとんど残っていない」

一瞬間を置いて、老闻の目には明るい光が宿った。彼は死の谷を指さし、声高らかに言った。「だが、あそこにはある。老牛、お前が入る勇気がないのはわかっている。無理強いはしない...