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1849話

「どこの飼料工場でも、濃厚な草や葉の香りとガソリンの匂いが漂う作業場があるものだ。

だが、第五作業場は少し違っていた。

中に入る前から、皆は清らかな香りを感じた。この作業場は工場の一番奥にあり、その先は崖になっている。

もし香りが良くなかったら、フリッガは必ず疑問に思っただろう。こんな小さな場所が、どうして天国草の養殖基地になり得るのかと。

西芙はさすがに口を抑えられなくなったようで、小声で言った。「ふん、天国草みたいな高貴なものを、豚の飼料工場で育てるなんて、天才なのか馬鹿なのか分からないわね」

彼女のこの言葉は明らかに失礼で、目の前の林映冰を全く眼中に入れていないかのようだった。

林映冰の...