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1838話

李襄陽が現れた。

まるで救世主のように、戒心が曲雪に危害を加えようとした瞬間、彼は軽々とあの龍魔錐を受け止めた。

正直なところ、曲雪と謝銀翹は予想していた。この夜、危険に遭遇したとき、李襄陽と雷霆が戻ってくるだろうと。

たとえ楊動から、二人が謎に包まれた鐘山に連れて行かれたと聞いていても。

夫への信頼が、彼らが今夜現れることを疑わせることはなかった。

だが実際に二人が現れた今、謝銀翹と曲雪は安堵するどころか、むしろ一層の不安を覚えていた。

理由は単純だ。外で高額の報酬で雇われた精鋭部隊は、すでに一流の腕前を持っていた。個人の能力では九騰龍には及ばないかもしれないが、彼らは五つのチームもあった...