都市の傭兵王

1811話

「大雪苑は強いのか？」

強い。

かつての二人の長老たちは、済河の岸辺でヤンという男の友人たちをこてんぱんにしたが、最後には重傷を負って逃げ去った。

林姑に至っては、今では賀家の身分を借りて辛うじて生き延びているだけだ。

特に数週間前、上層部はすでに大雪苑への侵攻を全面的に展開している。

こう言ってもいい。タイミングさえ合えば、将龍城がたった一言で、大雪苑はこの世界から消えることになる。

そして将龍城も、その一言を言う準備はとうに整っていた。

しかしこのとき、老于が彼に暗示した——大雪苑は強いと。

しかもその強さは、彼ら自身によるものではなく……鐘山によるものだという。

絶対に鐘山が理由だ。そう...