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1726話

燕京市の中心部から東に60キロほど進むと、津城開発区で最も豪華な庭園が広がっていた。

庭園の中央にある花園では、灯りが明るく輝いていた。

花園の中心には江南様式の小さな湖があり、水面には奇岩怪石が顔を覗かせ、時折鳥が休む姿も見える。

湖の中央には湖心亭が建てられ、中には酒席が用意され、二つの椅子が置かれていた。卓上には珍味が並び、向かい合って二人の中年男性が座っていた。

二人はともに五、六十歳ほどで、一人は唐装を着て、とても精悍な様子だった。

もう一人は背が低めの西洋スーツ姿だが、その表情は冴えわたり、小さな目には危険な光が宿っていた。彼は黙々と酒を飲んでいた。

「坂井君、酒ばかり飲んでない...