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1696話

極度に発達した文明が内乱によって滅びようとしていた。

そして、貧富の戦争を阻止したのは、破壊的な地質災害だった。

スミスの語ったすべては、林映氷には想像もできないことだった。

高度に発達した文明が、最後には滅亡するという結末。科学の発展の行き着く先は、人類文明の終焉なのだろうか。

スミスの話を聞き終えた林映氷は少し物思いに沈んだが、深く考え込むことはせず、さも何気なく尋ねた。「今、ギルンガは西側を支援していて、アメリカもヨーロッパも発達した階層にありますね。科学技術文明も発展し続けていますが、あなたたちは心配していないのですか?」

「ヨーロッパはともかく、アメリカか、ふん」

スミスは突然冷笑し...