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1607話

「どうして早産に?!」

沈雲蓉は寧苗苗をしっかりと抱きしめ、彼女の額にできた冷や汗を拭っていた。

実際のところ、今の古蜀の気候では、寧苗苗の額には冷や汗だけでなく、暑さで出た汗も混じっていた。

部屋の隅に置かれた氷桶が涼しい空気を放ち、室温を少し下げてはいたが、沈雲蓉の焦りを和らげるには至らなかった。

彼女は焦りの表情で二、三言呟いたものの、そんな言葉が寧苗苗にさらなる心理的プレッシャーを与えると気づき、すぐに言葉を改めて慰めた。「苗苗、怖がらないで。早産でも大丈夫よ。古蜀王様がいるから、あなたも赤ちゃんもきっと無事だから」

男性は女性が出産時にどれほどの苦痛を味わうか決して理解できない。痛...